2013/10/05

「やや良」とはいうけれど・・・

農水省による9月27日の発表(PDF)では今年の作柄は、全国の作況指数は102で「やや良」と予想されています。
地域別にみても、沖縄の90を除き概ね100を超えるようです。

しかし私の実感はちょっと違います。豪雨で被災した地域がある一方、そこから車で1時間ほど走った所では雨が降らずに水が不足していたりもしました。酷暑、少雨の影響は大きいようです。
以下はあくまで私の地元地域で見聞きしたことの印象で、地方によって実情は異なるとは思います。

まず、品質。
シラタや張りの悪い痩せた粒が多いです。デンプンの充実が悪いので味もショボイ。現時点では、まだ24年産古米の方に魅力がある。
さらに、モノによっては胴割れや、搗精時の砕米発生が酷いとも聞いてます。まあ、胴割れするようなものを出荷するのは、ちょっと生産者に問題があると思いますが。
まあ、作況指数というのは収量を対象としたもので品質は関係ないといえばそうなのですが、このように充実の悪さが原因で品質が劣る場合は、えてして収量もよくないのではなかろうかと思っています。

そして、くず米の多さ。
生産者、流通業者ともに、今年はくず米が多いと言います。その分当然に反収は減っているはずです。
一方、特定米穀業者は喜んでいると伝え聞きます。
24年産の高騰は精米の小売にも反映されたわけですが、特に安いクラスのコメが強く影響を受けていました。ディスカウント店やドラッグストアに並ぶ一番安いクラスの精米、もう窓から見える米粒の外観からで素人にもその品質の程が判断できるような商品があります。中身は、「中米」という、くず米でも割とましなコメが使われています。このような商品は一般的な米穀業者よりも特定米穀業者と呼ばれるくず米業者の得意とするところです。昨年は下のクラスの原料が不足し、この中米の商品がえらく高くなってしまいました。数年前なら10kgで2,000円台前半だったものが3,000円くらいになりました。全然割安感がなかった。それが今年のくず米の多量発生により勢いが復活しているそうです。

ウンカ。
先日聞いた話では、とある海沿いの干拓地でウンカの被害が大きいところがあるそうです。自動車で通ったら、ヒノヒカリの田んぼがバッサリとやられていたとのこと。

あくまで、私の周辺でのローカルな話です。

0 件のコメント:

コメントを投稿