2013/10/11

「無農薬」と「やりっ放し」

通りすがりに目にした光景。


ひどく荒れてますが耕作放棄地ではありません。


ここまで雑草に埋もれていれば、味も推して知るべしかと。養分は奪われ実りは貧弱、雑草の種など異物の多数混入も避けられないはず。


上の写真はウンカにやられたのでしょうか?今年はあちこちでウンカの被害を聞きますので、仕方ない部分はあるかもしれませんが、そうでなくても結構倒してますね。


刈ったとしても、小石だらけでしょう。なによりも倒伏は芽腐れ、茶米、胴割れを発生させ、そうでなくても不衛生です。いくら籾で覆われているといっても。

まあ、恐らくこのようなコメは親戚に配ったり、職場の同僚に売ったりするのでしょうが、砂を噛んでるようなコメを消費しなければならない側には迷惑な話です。

兼業農家や超高齢農家の「無農薬」の中には、ときどきタチが悪いものがあります。単に杜撰であったり、力量不足、やりっ放しなだけなのを、「無農薬」と称しているケースは少なくありません。無農薬で「食べるに耐える」コメを作るのに意味があるのであって、これなら作らないほうがまし?
「うちは無農薬だから・・」と、カメムシの多さや食味の劣りの言い訳にしていたり。周りの親戚・同僚も「そんなものなのか・・・?」と疑問に思いつつも、うやむやに誤魔化されている。
日本人はコメの味にうるさいとか敏感とかいうのは、神話や思い込みに過ぎないのだなと感じます。

まあ、でもこんな田んぼはまた違った事情も想起させます。
たとえば、コメには興味なくても田んぼのままならば農地扱いされていろいろ有利なんだろうなあ。
あとは、販売農家であれば経営安定所得対策の直接支払いで10aにつき1万5千円もらえるんだよなあ、とか。
この制度の目的には、「農業経営の安定と国内生産の確保」とあるんですが。

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